コバステッチとは

服飾業界にいる方なら誰でも知っているいわば業界用語。
アパレルであれば1mmよりも細く、が普通ですが、素材がレザーであればそうはいきません。
実際に極小財布のコバステッチを見ても明らかに5mmはあります。
コバステッチとは、その使われている生地、素材に合わせた縫い目の際や、
ディティールの端にかけられる一番綺麗に見える細いステッチ。
大事なのは生地や素材に合わせたキワや縁にかけられる一番細いステッチということみたいですね。

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コバの由来は
建築用語の木端(こば)板材の木口でない材端面。繊維方向に平行な端部分からきているそうです。

いくら細くてもコバが縫い目に落ちていたり、毛足に埋もれていたのでは
NG。
逆に、もっと細く綺麗にかけられるのに工場が怠慢で3mm幅とかでかかって来る場合、それは3mmステッチであってコバステッチではないんです。
寸法を指示されてもその通りに工場が縫えない場合、工場の判断で綺麗に
見えるコバステッチの幅が決まるそうです。
素材を見て最小の幅で美しく縫う。
まさに職人技ですね。
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